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流氷は見るもんじゃなくて乗るもんだ!興奮と感動の流氷ウォークin北海道知床

どうも、こんにちは。

ぱんきちです。 

先月17日に紋別で、28日には網走で流氷初日(流氷を目視で観測)が発表されました。今年もいよいよ、北海道オホーツク海沿岸は流氷シーズンとなります。

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アムール川河口付近の塩分が薄い海水が凍り、海流により南下することで見られる流氷。オホーツク海一面を踏め尽くす流氷は、氷の大地と言える圧巻の景色です。

紋別や網走、知床には、その絶景を楽しみに国内外の観光客がたくさん訪れ、寒さを吹き飛ばすほどの熱い賑わいとなります。

その流氷を楽しむと言えば、定番中の定番は流氷砕氷船です。紋別の「ガリンコ号」、網走の「オーロラ号」が有名ですね。

ですが、この流氷、実は乗って歩けます

その名も「流氷ウォーク」

以前、流氷を見に網走、知床に行った際、知床でこの流氷ウォークを体験してきました。専用のドライスーツを着て、ガイドと一緒に接岸した流氷を散策するツアーです。流氷に触れたり、寝転んだり、写真をとったり、景色をみたり、海に入って浮いてみたり。地上や船上からは感じることができない自然との一体感を得ることができて最高です。

Travel.jp〈たびねす)にもこの『流氷ウォーク』のガイド記事を寄稿させて戴きましたので、良かったらご覧になってください!

guide.travel.co.jp

北海道・知床発祥の「流氷ウォーク」 

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流氷ウォーク発祥の地は、北海道・知床です。南下した流氷が知床半島に溜まり、岸からびっしりと流氷で埋まるため、流氷ウォークがしやすい場所なんですね。

濡れないか、溺れないかを心配している方は、ドライスーツを着るので全く心配ありません。上下一体となった防水性に優れたスーツで、浮遊性もあるので、海の中に入っても自然とプカプカ浮いてくれます。下に着るものも普段の格好でOKなので楽ちんです。

流氷の上から知床連山を眺める

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写真の下半分は、雪ではありません。流氷です。真っ白ではなくちょっと青いのが分かるかと思います。これは、流氷が塩分を含んでいるからで、通称「流氷ブルー」「Ice Blue」と言われています。そして、その向こうに見える知床連山の神々しい姿。流氷&知床連山のコラボです。これは、流氷シーズンの時期、流氷上からでしかた撮れないショットです。 

漁師がガイドしてくれるMEPSがおもしろい

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この流氷ウォークを催行している会社は、知床内では「SHINRA]「ゴジラ岩観光」「MEPS」の3社。その中で、おすすめは「MEPS」です。春~秋が漁業をしている現役の漁師さんがガイドをしてくれます。そのMEPS代表が高木さんという方。その方のキャラクターが実に濃厚。旅番組に出たり、知床の自然についての講演も行っている知床の有名人です。それでいて、とてもフレンドリーで、話が本当におもしろい。時に真剣に、時に笑える貴重な話を聞きながら、楽しい流氷体験が出来ると思います。 

ちなみに、この高木さん自家製の鮭とばが道の駅で販売されてます。人工的な味は全くしない鮭のピュアな旨味が凝縮した鮭とばで、本当に絶品です。

MEPSホームページ→MEPS 知床の漁師発!知床流氷ウォーク 

流氷は減ってきている!?浮き彫りになる温暖化問題 

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先日、こんな記事を読みました。

dd.hokkaido-np.co.jp

 今年は、いまのところ、流氷の大きさは平年に比べ小さく、さらに南下のスピードも遅いため、まだまだ接岸の見通しがたってないそう。流氷砕氷船の運行が開始され、網走では流氷まつりを控えています。多くの観光客で賑わうこのシーズンで、流氷の有無はまさに死活問題に繋がることです。

その原因はやっぱり「温暖化」。流氷面積に関係するシベリア東部の平均気温はここ50年で2度上昇しているそうで、昨年の流氷面積は観測開始以来最も小さかったようです。海水がマイナス1.8度で凍って出来る流氷。その2度の上昇がこれからも続く限りじわじわと流氷の大きさを縮めていくのでしょう。

じゃ、流氷が小さくなるとどうなるでしょうか? 流氷を観光資源としている周辺地域経済への影響もありますが、生命の営みにも多大な影響がでます。流氷は、北の海から豊富な栄養を運んできてくれます。その栄養が沢山の生命を支えています。それがまた、人間の生産活動、経済活動にも影響を及ぼします。バランスがとれた自然のサイクルが壊れてしまうんですね。それは恐ろしいことです。

だから、「流氷、早く来~い」と願いつつ、その向こう側にある我々人間が発端となる問題を意識しなくてはいけません。そう言った意味でも、流氷を見る、流氷を知ることはとっても大切なことです。是非、紋別、網走、知床を訪れて、”流氷”を守りましょう。 

 

ではでは。