終わりなき旅のように生きたい

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車で行く北海道一周の旅 2015夏【17日目~後編~】朱鞠内湖~音威子府~稚内

どうも、こんにちは。

pannkichiです。

 

17日目の前編に引き続き、本日は後編のご紹介です。

音威子府からいよいよ日本最北の町に入っていきます。

驚きの再会もありました!

【追記(2/23)】

Travel.jp〈たびねす〉にも寄稿しました!

guide.travel.co.jp

 

砂澤ビッキの魂が宿るミュージアム「BIKKYアトリエ3モア」

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音威子府の道の駅で「BIKKYアトリエ3モア」のポスターを発見。

どうやら、砂澤ビッキという彫刻家のミュージアムらしい。

なぜかその作風に惹かれ行ってみることに。

場所は、道の駅おといねっぷを出て、40号線を天塩川沿いに進んだ右手、筬島大橋を渡った筬島集落の中にあります。かつて砂澤ビッキさんのアトリエ兼住宅でもあった旧筬島小学校がそのままギャラリー&カフェになっており、独特の趣と空気が流れています。館内は、アイヌ人として生まれた砂澤ビッキさんの、自然や動物をテーマにした彫刻作品が展示されています。どれも、自然から学び取るべきメッセージや作者の想いを感じられる作品です。拝観料は200円。来てよかったと思える場所です。たまにアートに触れるのもいいもんですね。

 

こんなとこにあった!「北海道命名乃地」

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誰もが知っている北海道という名前。この名前が、ここ音威子府で命名されたなんて、きっと知っている人はそう多くないでしょう。自分も全く知りませんでした。

命名者は、幕末の探検家・松浦武四郎という人物。

天塩川流域を調査していた際、筬島のコタンで出会ったアイヌの古老に、アイヌの通称でもある「カイナ」の意味を聞いたそうです。そのカイナの「カイ」は、「この国でうまれたもの」、「ナ」は敬語と教えたといいます。

その後、明治2年、蝦夷地改称の際、武四郎が、日本の「北」にある「カイ」に、旧領土の意味をもつ「道」をつけて『北加伊道』と提案し、それが現在の「北海道」になったと言われているそうです。

なので、この音威子府村が北海道命名ゆかりの地となっているわけです。

実際、砂澤ビッキのアトリエから西に進んだ天塩川の川岸に、『北海道命名乃地』として立派な碑が建てられています。

北海道と言えば豊かな自然や海産物だけに目が留まりがちですが、アイヌとの関係で築き上げられた歴史がしっかりあるんですね。

 

車で行ったら必ず通るべき道!エサヌカ線

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音威子府村から275号線に入り、いよいよオホーツク海側の浜頓別に出ます。

さらにそこから北上。通常はそのまま238号線を走るのですが、浜頓別から猿払あたりまでは、238号線よりも海沿いにあるエサヌカ線という道路を使いました。

このエサヌカ線は、約8㎞に渡って平坦で真っ直ぐな道路です。しかも、道の両サイドは牧草地、右手奥にはオホーツク海が広がっているため、さえぎる物が一切ない圧巻の景色が楽しめます。道内各所、直線道路は沢山ありますが、アップダウンも障害物もない道はここだけじゃないでしょうか。道の先は消えたように見え、空に吸い込まれていく錯覚さえ感じます。

 

ついに到達!日本最北端・宗谷岬

エサヌカ線を抜け、再び国道238号線に戻りました。

右手にオホーツク海を望みながらひた走ります。

猿払を越えて、徐々に景色がよりワイルドになってきました。

 

いよいよです。

鼓動が高鳴ります。

 

徐々の数も増えてきた気がします。

 

重なるカーブを越えて

 

ついに、ついに到着です!

日本最北端の地・宗谷岬です。

 

観光バスやバイクもたくさん停まっています。

周辺にはお土産屋さんも多くにぎわっています。

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 早速車を停めて、有名な最北端の碑の方に行ってみました。

襟裳岬や納沙布岬など数々の岬を通ってきましたが、やはり最北端はなぜか感動します。

ここまできたんだな~という感じです!

この海の向こう側はもうロシアです

旭岳で出会ったご夫婦と再会!

最北端の碑を写真に撮っていると、一組のご夫婦に撮影を頼まれました。

そのご夫婦を見て、どこかで会ったような・・・。

 

「あ!!」

ご夫婦も「あ!!」

 

「旭岳の!!」

 

そう、旭岳の姿見の池周辺を散策している際、シマリスがいるのを教えてくれたご夫婦でした。再会を祝して、記念に一緒に写真を撮ってもらい、しばし談笑。

お二人は、旭川からレンタカーでいらしているそうで、利尻・礼文に行かれるとのことでした。

こんなこともあるんですね~。本当にまさかの再会です。

こういうことが起こるのが旅の楽しさであり、醍醐味です。

期待以上に美しく新しい町「稚内」

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ご夫婦と別れ、この日の宿泊地でもある稚内に向かいました。

238号線をそのまま進むともう稚内の町に到着します。

お宿は、「ホテル美雪」。

稚内の町中にあるとっても綺麗なビジネスホテルです。もちろん駐車場も無料です。

17時にチェックインして、少し休憩した後、稚内の駅を散策。

その稚内の駅、有名な駅とはいえ最果てなのである程度古い感じを予想していたのですが、その予想に反して最先端。広くてきれいな駅前ロータリーに、一面ガラス張りの外観。一階にはセイコマやお土産屋があり、2階はなんとシネコンになっています。

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もちろん有名な「日本最北端の線路」の碑も建っています。

なかなかやります、稚内。

また、駅を右手に出て、道路を渡った側も広い公園のようになっていて、夜は関節照明でライトアップされ、非常に雰囲気抜群の公園でした。

調べてみると、どうやら駅は平成23年に新しくなったようです。

今回の旅上位の泉質!稚内副港市場内の「稚内天然温泉 港のゆ」

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今さらながら、今回の旅では、できるかぎり「一日一温泉」を年頭にしていたので

稚内駅を散策した後、「稚内天然温泉 港のゆ」に行ってみました。

こちらは、稚内の駅前から車で5分ほどのところにある「稚内副港市場」の2階にあります。副港市場はまた別の記事でご紹介しますが、飲食店やお土産屋さんが入った複合施設で、こちらも非常に新しい建物です。

温泉内は、とっても広々とした内湯と露天風呂があります。眺望は稚内らしく、施設の裏手に広がる港を行き来する船舶を眺めながら楽しむことができます。お湯はとろっとした泉質が非常に好みで素晴らしく、体が芯から温まりました。料金は750円と若干高めですが、満足できる温泉です。

 

夕飯は、駅前の居酒屋「親爺」で海の幸を満喫

温泉の後は、夕飯です。というか、呑みですね。

折角最北端に来たのですから、海の幸をいただかなくてはいけません。

迷いに迷ったあげく、ホテルですすめられた「親爺」という居酒屋の暖簾をくぐってみました。

ほぼ満席でしたが、カウンターをつめてくださり、席につくことができました。店内は、地元の会社員、ひとり旅風のおじさん、会社員とスナックのママらしき同伴風の二人(違ったらごめんなさい)

さて、注文。

壁には季節ものが並び、グランドメニューもほぼ海の幸です。

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ちょっと悩んで、ホタテ刺しとイカ刺しに、アスパラ焼を注文。ホタテは紐までついてました。はじめて食べましたがこりこりとして美味。イカももちろん新鮮だからこその食感とねっとりとした甘みが最高。

そして、極太のアスパラ。ジューシーな肉質がもうたまりません!

次は魚を焼きにしてみました。大将におすすめをきくと「つぼ鯛」とのこと。

「これは北海道じゃなくて、ハワイ産なんだけどね~」と談笑。

でも脂がのってて最高にうまいと言うので、そのつぼ鯛に決定。

このつぼ鯛が実に美味しく、締まった厚みある身とバランスのとれた脂ののり。

お箸が止まらず一気に完食。

しばし、大将とお話をさせていただき、気づいたら自分が最後のお客さんになっていました。随分いたんですね、自分。

そんな私、実はひとり旅をしてる割には、ひとり居酒屋はこの時が初めて。

ひとり呑みデビューは稚内の地元の呑み屋になりました。

とっても温かい大将と素敵なお店が思い出深い店となりました。

 

酔いもあってか、ホテルに戻ってバタンキュー。

いや~長い一日でした。

 

ではでは、また次回!

ちなみに次回は稚内から一気に南下して滝川町まで行きます!